009-009

エスゾピクロンの散歩

2020年 未来は今

2019年冬、家中の調味料をかき集めた。2020年を「その先」とし、賞味期限でその先へ行けるグループと行けないグループに分類した。常に自分の人生が嘘っぱちであるように感じていた。2019年に生存する私のイメージはぎりぎり持てるが、2020年に地球を踏みしめているかと問われると、イメージが揺らぐ。まず2020年という数字がヤバい。ヤバいSFの世界。それがすぐそこにスタンバイヤバい。未来の世界を生きていく覚悟がないのに、ノータイムで2020年を受け入れさせられる。怖くて、その先へ行けなかった調味料グループに混じって私も新時代の到来に抗議したもんだ。

君たちはいったいなんの話を聞かされているんだろうって思っているだろうけどね、書いてる方も何かについて話してるわけじゃないからこんなブログは2020年よりも前に滅んだ方がよかったんだ。それなのに2020年5月21日時点で現存するSFな存在である私の未来を今日もお伝えすることになるなんてね。

ええ、でもその先へ行けなかった調味料グループの分まで、この2020年を堪能してやろうじゃありませんかという話なんです。どちらかというとね。