009-009

エスゾピクロンの散歩

あなたとアート

以前までアーティストと作品は同一に結びつけてはならなくて、作品はアーティストの手を離れた時点から独立した存在になるんだって思ってた。

だからアーティストが薬物に手を染めたり不倫しても作品に罪はないし、アーティストが社会的に許されない行為をしたとしても、アーティストはアートの世界で評価されていればそれでいいのだと思ってた。これもひとつのものの見方とは思うけど、今はもう違うよ。

作品に対する責任は、死ぬまでアーティストが負うものなんだよ。クリーンな行いをしているクリーンなあなたのアートが私は好きだ。推せる。

人生の中で過ちを犯したら、次から生み出すあなたのアートは過ちを犯した人間の生んだアートになってしまうということ。いくら世間が見てみぬふりをして応援してくれていようと、あなたが過ちを犯した事実は消えないみんなの記憶に残ってる。あなたがこれからどれだけ努力して素晴らしいアートを生んでも、過去は消えない。汚れたアートになるんだと思う。

あなたのアートを偏見なく受け止めてもらうために、あなた自身がクリーンである必要がある。

綺麗に生きてはじめて、あなたのアートが純粋に評価されていくんだと思う。生きている以上、あなたもアートの一部であるという自覚こそが、過去作に対する責任なのではないかな。うーん。