009-009

エスゾピクロンの散歩

GASUMARU

 

 

f:id:nikolog:20170920003140j:image

店長「俺は君のような正直な人が好きだよ」

弟「はい」

 

今はもうないけどアメ村に弟行きつけのガスマスク屋があった。きれいなひとたちのきれいな会話に混じって話せなかった。何も話したくなかった。何を話しても彼らのガラスを曇らせてしまう気がした。何も話さずただ店長と弟の透明なやりとりにうっとりしていた。