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ザ・シークレット・サービス

だいたいどんな映画でもとりあえず泣く私がまたしても誰の役にも立たないレビューを書くから、あなたは自分の目で観て真偽を確認してね。本日の一本は「ザ・シークレット・サービス

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この頃はおじいちゃんが大活躍する映画にハマっていて…以下は今年観た映画の一部。右端におじいさんマークの付いたタイトル、わかるかな。これ全部おじいさんが大活躍する映画です。ザ・シークレット・サービスも、もれなくおじいさんドンガラワッショイな作品と噂に聞き、これを観ずして死ねるかと睡眠薬でもったりした脳抱えながら必死で画面に齧り付いていたわけです。(スタートから余談をぶちかます)
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映画に点数を付ける気がどうやら起こらない。人間にだって良い部分悪い部分があるけれど、許したり、受け入れたり、素直にぶつかったりして総括してその人のことを好きだと思えるようになるんじゃないの。この映画もハア?それはアカンわというシーンから胸にギュッッッ!…プチッ!ときて涙が溢れるシーンまでさまざまなシチュエーションを捉えており、ときに冷めた目で見つめ、ときに締め付けられるような思いをした。いわば短い人生のようなもので、これを好きや嫌いだけの話にはしたくない。いったい何の話やねん。全然本題に入れず日が暮れる芸人です。

 

あらすじはウィキペディアでも見て。

大統領を守れなかった過去を悔やみ続けるシークレットサービスのおじいさん(本当におじいさん) VS 元暗殺部隊所属(人員削減の為解雇された)大統領暗殺宣言おじ兄さん。過去に執着し続けてどんどん時代に取り残されていく二人のバトル。今度こそ絶対に大統領を守る! VS 大統領を殺して俺も死ぬ!そんなヤベェおじさんたちの仁義なき戦いが今……!とワクワク待っていた、当然やってきた。しかし不自然な恋、お前は許さん。じいさんは途中、業務の傍ら若い警護隊の女を口説いて非常にラブリーな展開になってしまう。これも伏線の一つか?!と勘ぐっていたが無駄。ラストで結ばれて幸せになっちまうのだった。いきなりラストの話ししていいかな?!じいさんと女が肩寄せあって先に飛ぶ鳩を賭けて遊んでる光景を最後にエンドロールが降りてくるわけ。それも一つのめでたしの形かもしれないけどやっぱ腑に落なくない?これラブストーリーやったん?ラブストーリーちゃいますやろ!!本筋じゃない部分にフォーカス当てるのやめてほしいんだよね。私の好みの話なんだけど、でっかい本筋が一つあるなら、他の筋(この映画でいえば恋愛)は脇役らしくちょこんとしていてほしいのね。二人の熾烈を極めたバトルの末おじいちゃん引退…そしてこないだからちょっかい出してた女ともうまく行きました。めでたし、めでたし。みたいな本編ガン無視したラストほんとやめて。御堂筋線と思って乗ったら何故か四つ橋線で降りてましたみたいなラストやめて。これまでの君たちは何やったん?!っっって思うから!!!!

さて気持ち切り替え、もしもこの映画に恋愛の要素が含まれていなかったら絶賛できたと思う。まず私は頑張るおじいさんが大好きであるし、理性的な殺人鬼も憎めない。国から守りの仕事を与えられてきたおじいさんと、国から暗殺の仕事を与えられてきたおじ兄さん。二者は互いに精算し切れない過去の傷を抱えている似たもの同士。関われば関わるほどに分かり合う。おじいさんは彼からの大統領暗殺予告なら真に受ける。彼が本気だと、他の誰より理解できたから。おじいさんのあまりの取り組みの本気度が迷惑とみなされ大統領の演説会場から追放されてしまったが、おじいさんは諦めなかった。おじ兄さんのことを強く信じていたともいう。犯行のとき、大統領を庇い自ら撃たれに走るおじいさんは、その行為はもちろん、最後までおじ兄さんを強く信じた部分に感動した。最後はいろいろあってエレベーターで揉み合いになっておじ兄さんが自分の信念のために死んでしまうのだけど。「友達だろう?」この言葉はたびたびおじ兄さんからおじいさんへの留守電、また直面時に発せられた。おじいさんはどのシーンでもそれを否定するが、心の中ではそれをそっと受け止めるような複雑な表情があり胸が痛んだ。いったい何の話だかわからなくなってしまったが単なる勧善懲悪の話ではなく犯罪者の心にも丁寧にスポットライトを当て掘り下げているように感じる。痛々しいラストでも、犯罪者だってあの時救われていたんじゃないかって思わずにはいられない。