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ロングロングプロフィール

あなたとアート

以前までアーティストと作品は同一に結びつけてはならなくて、作品はアーティストの手を離れた時点から独立した存在になるんだって思ってた。

だからアーティストが薬物に手を染めたり不倫しても作品に罪はないし、アーティストが社会的に許されない行為をしたとしても、アーティストはアートの世界で評価されていればそれでいいのだと思ってた。これもひとつのものの見方とは思うけど、今はもう違うよ。

作品に対する責任は、死ぬまでアーティストが負うものなんだよ。クリーンな行いをしているクリーンなあなたのアートが私は好きだ。推せる。

人生の中で過ちを犯したら、次から生み出すあなたのアートは過ちを犯した人間の生んだアートになってしまうということ。いくら世間が見てみぬふりをして応援してくれていようと、あなたが過ちを犯した事実は消えないみんなの記憶に残ってる。あなたがこれからどれだけ努力して素晴らしいアートを生んでも、過去は消えない。汚れたアートになるんだと思う。

あなたのアートを偏見なく受け止めてもらうために、あなた自身がクリーンである必要がある。

綺麗に生きてはじめて、あなたのアートが純粋に評価されていくんだと思う。生きている以上、あなたもアートの一部であるという自覚こそが、過去作に対する責任なのではないかな。うーん。

2020年 まとめ

今年行った温泉・銭湯
 
ライフハック
  • ジョジョの読者だから、メチャメチャつらいことがあっても(この空条承太郎はいわゆる不良の レッテルをはられている… ケンカの相手を必要以上にブチのめし、いまだ病院から出てこれねえヤツもいる…)と心で唱えることで空条承太郎になり事なきを得られる。
  • 善行を重ね、自己を肯定してください。
  • 転職する度に、慣れなくて電話で相手の名前を聞き取れなくなるので、近年は開き直って「よく分からない人から電話です」などと言って取り次いでいる。
  • 何を言っても嘘っぽいから何も言わずに笑ってるだけな場面ある。
  • 正面から見ると自分に似てる人、横顔はなぜか自分と似ていない。
  • 泣きたいときは涙をこらえてマスクの下で鼻水を流しています。いい大人なので鼻水で号泣するスキルがある。
  • 逆に、先行して黒猫の目の前を横切っておく。

 

謎のマウンティングゴリラ
  • 銀だこでしかたこ焼き食べたことない人、たこ焼きを食べたことがないのと同義じゃないですか?

 

全体の所感
  • 夏はパリピの血が騒ぐ(猫はこたつで丸くなる)

  • 感動的なシナリオ書く奴全員クズ説
  • 陽キャラが光り輝くのは、陰キャラの陰がめっちゃ濃いから。#黒子のバスケ
  • 好きな言葉:ご笑納ください
  • 甲子園のたびに球児の皆さんが砂を持って帰るので、やがて貫通してブラジルへ辿り着いてしまうのではないかと不安だ。
  • 愛するとか愛されるいうより、優しくしたらその優しさに気付いて、ずっと覚えていてくれて、忘れた頃に返ってくるみたいな関係がいいよね。
  • 死んだ生き物には祈りを捧げよう なぜなら人間にはそれしかできることがないから🙏
  • なんだかんだ言うけど、まあ、これ全部宇宙の中で起きてる風前の塵みたいな出来事なんで…。
  • エヴァのゼーレってテレワークじゃん。
 
1月
  • あけおめ挨拶ラッシュに混乱し「こちらこそ、明けましておめでとうございます!」と張り合う。
  • 勤務先に辞職希望の旨告げるも大揉め。「この大手メーカーの正社員と同じ仕事をさせて貰っていることを誇りに思わないの?代わりの人が入る予定もまだないのに…自分がどれほど責任の重いポストに居るか分かってる?お茶汲みやコピー係じゃないのよ!自覚を持って発言して」とブチギレられたけど、代わりの人を探すのがあなたの仕事だし、そんな責任ある仕事を非正規にやらせんじゃねえよ。
  • 逆に、人生で三回だけ訪れるはずのモテ期が三回以上訪れて来々々世分くらいまでのモテ期を使い果たしてしまう。
  • 夫婦別姓の話題が上がり、先輩は「ハ〜?人類はいずれ滅亡するんだから、どっちがどっちの苗字になっても良くないですか〜?」と意見していた。
  • 10年間通い続けている美容院の美容師さんから、異世界から転生したっぽいことを白状される。(曰く、かつてピカチュウの尻尾の先が黒い世界線に存在していたとのこと。)
  • 人と同居するにあたり3軒のマンション内覧、即日契約。

 

2月
  • 街へ出ず書を捨てまくる日々。
  • 15年くらい恵方巻きを食べ忘れ続ける。
  • 引越しの為、部屋の大掃除。パイプベッドにスチールラック、小型の折りたたみテーブル。購入時から既に処分の手間を考慮していた自分に引きつつ感謝。
  • ノートパソコンが起動しなくなる。
  • 多肉植物【星兎耳】を購入。

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  • 人格者の上司から「まさか…有給を取らないまま辞めるんですか?そんなの許せない…。休むべきです。全部使って、辞めるのです」と命令される。

 

3月
  • 時差出勤令が出たが「時差出勤しませんが、いいですね?」と発言し、時差出勤しないことになった。
  • 4,000円の毛玉クリーナーをポチる。
  • 出るぞ出るぞとワクワクしてたら出た出たガスマスク着用おじさん(in業務スーパー
  • 就活を開始。バックオフィス系の職種を広く志望しているにも関わらず、串カツ屋の店長候補として企業よりオファーをもらっている。もはや私の認識に相違があるように思えてきた。

 

4月
  • 面接で「コミュニケーション力に問題は無いようだし」と言われて、マスクの中で口をグニュグニュさせて静かにそれを否定した。
  • 言いたいことも言えないこんな世の中じゃPOISONの為、政府官邸にメールを送信した。
  • 以前まで狭い部屋でクラブミュージックをスタートしダンスダンス革命を繰り広げていたが、広い部屋に引っ越したらなんかもうどうでもいいやという気持ちになり日当たりの良い和室でヤクザの漫画を読んだり観葉植物に触ったりして一日を終えることが多くなる。
  • メル友の男から『死んだら終われると思ってたけど、コロナを前にしてそんな気持ちは吹っ飛んだ。今は死ぬのが怖い』と連絡があり「迫りくる何かを恐れるのは準備ができていないせい。今から葬式の手配と遺書、エンディングノートの用意をしパートナーと共有すること。不安は拭い去られる」と助言した。
  • 新しい部屋、小さいチェストと座椅子、ひざ掛け、観葉植物しか無くて彼シッピに「老人の部屋みたい」と指摘される。

 

5月
  • 花壇にスズメの赤ちゃんが落ちていたが、放置。
  • 町中華街の動物石像がマスクをしている。

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  • 人格者として成熟した状態になる。

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  • 大量のダサバスタオルを彼シッピに発見され、センスの無さを嘆かれ、捨てて来なさいと叱られる。虹色のバスタオルは最悪とのこと。
  • 人工衛星饅頭を買う。
  • ハロワへ通う。
  • 「書いてください。趣味も立派なアピールポイントです!」としつこく言うから書いたのに、一言も触れられることなく電話面談が終了してしまった。
  • 白玉団子を茹でる。

 

6月
  • 仕事のオファー、先月まで「ラーメン屋の店長になれ」「未納家賃を取り立てろ」みたいなのばっかだったけど、今月に入って突然「墓を作ろう」「庭師になろう」「温泉屋の広報」という穏やかな内容が多くなり、穏やかな気持ちになってる。(依然として仕事は決まらん)
  • ニートなので平日昼間須磨のビーチで横になってる。
  • エアプランツが発根。
  • 「では最後の質問ですが…あなたが職場選びで最も重視している点は何ですか?」

    「勤務地です。できるだけ長く眠りたいですので」→内定出た。(ブラック企業正社員)

  • 入社三日目、内臓イタタ…と思ってたら思いっきり不正出血しててウケる。
  • とにかく仕事がめちゃくちゃつらく、お葬式のパンフレットを読み返して心を落ち着けている。

 

7月
  • 残業=頑張りじゃない!ただ居るだけの人はいらん!会社を良くする為に動ける人が有能なんだぞ!という社長スピーチに、マスクの中で「じゃあ全部自分でやれや」と口パク。
  • 「私もアイドルとか、俳優とか…人間を推してみたい」と何気なく言ったら、なぜ人間でなければならないのかと訊かれたので「同じ人間で、同じ時を生きて、いつかは死ぬっていう共通点があれば親近感がわく」と答えて、自分でも、そうだったんだ…と思った。

  • 12日より、蝉初め。
  • 望んで事務職に就いてるわけだけど、忙殺の日々で席を立つ暇もなく全員がおしっこを我慢している状況に置かれているので、だんだんと「座るために生まれてきたわけじゃねえんだよ 」というよく分からない怒りが湧いてくる。
  • 最近ハマってる氷菓シャビィ(濃厚オレンジ)

 

8月
  • セミがいろんな木にぶつかりながらも諦めずに飛行している様子を観察。
  • 一般消費者相手に仕事してるが、一般消費者の喋り方とか感情表現、お電話の遠さってこんなに多種多様なんだなと思い知らされる。みんな違って、みんなげきおこ。
  • マンションから出て即ナンパに遭ったが、かなり久しぶりの事態に戸惑い「やめなさい!ここは私の家です」とかなり強い口調で自己紹介してしまう。
  • 後輩が入ってきたら、絶対優しく丁寧に教えてあげるし、あらゆる困難から私が守るぞ!と意気込んでたんだけど、私の入社にて募集を一旦締切り、もう当分は人を採らないということだったので、なるほどねと言って顎をさすっといた。
  • 多井畑厄除八幡へ、厄除けに行く。以後、人感センサ照明に認識されるようになる。
  • 迷って、結局飛び込まず、私を轢くはずだった電車に乗って出勤するループ。

 

9月
  • 外食は冷麺しか食べない。

 

10月
  • ドラマ WESTWORLDにどハマりする。
  • 自分の歓迎会にも参加費を支払わされる。なんやこの会社ゎ。
  • 天橋立までドライブして、天橋立の全貌を確認せずに帰る。天橋立の本体(?)には上陸した。

 

11月
  • たくさんのお客様にご理解賜りますようお願いを申し上げた。また、予めご了承いただきますようお願い致しました。
  • ショパンピアノ曲にハマり、温泉ミュージックに選定。(温泉の帰りに聴く)
  • 通勤途中に全力疾走して思い切りコケたんだけど、大人になってコケたらこんなにも膝が痛むなんて思わなくて、立ち上がりまた全力疾走したらあまりの痛みに膝カックンなってまたコケた。もがく虫みたいで一人ウケた。

 

12月
  • さすがにもう刃物は持ち歩いてないけど、先端が鋭利になってる金属製の棒は持ち歩いてる。
  • 入社半年目のボーナス 〜少〜
  • 道徳と倫理は異なることを知った。
  • エアーコンディショナーを導入。生きていける。

生き方

同居してる人は多趣味で多才で勉強家。家と職場と温泉の往復をしている私に「お前は何かを成したのか」と聞いた。私の平日は家と職場の往復で、休日は温泉施設をリサーチしては行って浸かってご当地グルメ舌鼓して返ってくるという、彼にとってはあじけないものである。

そんな空っぽでいいのかということを、遠回しに聞いてくる。言いたいことがあるのなら、はっきり言えばいいのに。

結論から言って私はこういう人間である。何も生産せず、達成せず、他者と和解せず、ただ一人、派手に着飾り黙々と暇をしている。外へ出て、行く宛もなく日の光や風を感じている。そして満足している。自分のことを気に入っている。植物のようだ。

やりたいことは?何者かになろうと思ったことは?この世に爪痕を残して死にたいとは思わないのか?それもよく意味の分からない質問。そんなあなたにアドバイス。お地蔵さんでも作ってどこぞの山奥に放置しなはれ。あなたは死んでもあなたの地蔵は未来永劫「なんだか畏れ多いもの」として後世へと受け継がれてゆくことでしょう。

要するに私は着飾って街をゆき、ビル風に煽られ頬を冷やされたい。空気の温度や流れを髪や手の甲に感じたい。ひとつひとつの産毛が揺れる。眩しくて目を瞑る。

要するに履いているのがマルジェラのパンツであろうが、そこに海があるのならふくらはぎまで巻き上げてざぶざぶ海へ足を突っ込んでいきたい。波が満ちて引く、今しかない波が満ちて引くのをつま先に、砂の中に感じていたい。

要するに露天風呂で私は合法的に服を脱ぎたい。全身に秋風を受け、暇つぶしに入る湯の中でだんだんと自他の境界線を失いたい。水のルーチンワークの中に違和感なく私が埋め込まれる。そのことを肌で呼吸で肉体で感じていたい。

セーターのチクチク、マウスを握る右手の手汗、クラシック音楽聞きながら眺める街の風景にある違和感。

今を生きるこの感覚よりも大切なことなんて他にない。私はこういう人間である。

瞳の住人

怖い話が苦手な人は、念の為読まないでください。ホラーオチです。私自身怖い話は大の苦手だけれど、当事者の為逃れようがないので、受けとめつつブログ記事に昇華させようと思う。

 

言霊って単語があるからには、口にすべきではない言葉があるんだろうなと考え、自らの不調や不運について嘆くのは近頃控えていた。交友関係が狭いので、比較しようにも対象が居なかったこともあり、自分のイケてなさ・ツイてなさについても(この程度、誰にでもよくあること)と受け流していた。事が度重なって心身に異常をきたす羽目になっても尚(私は人より弱い人間だから)と他人に話すこともなく謎の踏ん張りを利かせていた。

自分では口にしないよう心がけているのに、同居人には「おまえって、本当に運がないよね」と常々呆れられているし、新しい職場でもモンスタークレーマーにばかり引きあたってしまい、先輩から「さすがに引きが強すぎない?どうしてあなたの時だけこんなお客様に当たるんだろう」とドン引きされる始末。こういうのを運とか星回りとかスピリチュアル的な言い訳で片付けたくはないけれど、こうも度々他人に指摘されると段々その気にさせられる。というか正直、近頃のあれこれには心底疲弊していて、一時的でもいいから気休めになる何かで自分を安心させたかったというのはある。準備・調査不足を棚に上げて、見えないもののせいにしていないか?不運を盾に、言い逃れようとしていないか?そうやって自分を責める自分が常に居て、彼女の言うことはまあ正しいと思うけれど。ふと思い立った日曜の朝に、向かったのは多井畑厄除八幡宮。※日本最古の厄除けの霊地と伝えられている神戸の神社

仏教徒なのに神頼み。スピリチュアル?方面に疎い私が思い付く行動はこれ一つだ。厄除け。厄年でもなんでもないが、不運が続きゃとにかく厄除けとけ!仏はほっとけ!と軽率にGOGO!

物心ついて初めての厄除けなので興味本位な下心もあり、わくわく。厄除けの方法については、以下の通り惜しみなく公開させていただきますよ!

 


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【厄除けの方法】

1.受付付近にご祈祷申し込み用紙が置いてあるので、住所と名前、数え年を記入する。

2.受付の方にお渡しする(字が汚いと、読み方を確認されちゃう)(された)。ご祈祷料7,000円。電子決済不可。

3.名前を呼ばれるまで待合室的な場所で待つ。

4.神主さんから呼び出されたら、神聖な空間に移動する。どう表現すべきか、空気が澄んでてすごい神聖な空間だった。同席した同居人いわく善良な神様がいた?とのこと。

5.儀式が始まる

 神主さんが私の為に祈ってくれる。名前と住所を読み上げられる。途中でホコリはたきみたいなやつで頭の上を祓ってくれる。たぶんあれで厄とか祓ってんだろうな。神主さんからすれば、私の厄などチリホコリみたいなものか。あと、綺麗な音の鈴も頭の上を通過させてくれる(?)理由はわからん。

6.儀式が終わる

 厳かな雰囲気の中儀式が終了し、厄除けのお札とお守り、お菓子、しゃもじがプレゼントされる。ちなみにお札は南または東向きに飾るべし。お守りは財布などに入れて常に身につけるべし。お菓子は食べるべし。しゃもじは日常使いすべし。…こんな神聖なしゃもじで飯(無洗米。業務スーパーで購入)をよそえるかよ。

7.解散

以上の流れとなります。この儀式によって一年間は大神様が私の厄をぶっ飛ばしてくださるそうです。ほんまかいな。でも行き道より帰り道の方がなんとなく肩の荷が下りたような気分。早くも思い込み効果か?と喜びつつ、今後は失敗を不運のせいにはできないというプレッシャーも心の片隅にありつつ。微妙な思いで和室の壁にお札をペタリ。壁に耳ありお札をペタリ。(言いたかっただけ)


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その日の夜は、何度も夢にうなされた。ハッと目が覚めると、ちょうどお札がはらりと落ちてきた。何がかはわからんが、なんとなくご加護を感じながらまたペタリ。これが同じ夜に3度続いたが、以後うなされることはなくなった。このときは、“厄”(私の中で、不運の根源)ってやつの仕業かな?くらいにしか思っていなかったのだけど。

 

 

翌日、前週の自撮りを見返していた。メイクがうまく行ったので、部屋に座り込んで目元のアップ写真を撮影したものだ。自分で言うのもなんだけど、美しいグラデーション、そして、なんて自然な切れ長アイライン!

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どれどれ拡大して見よう
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誰よ

スマホの左にいる人(たぶんこの人が祓われたんやろうね)

2020年 未来は今

2019年冬、家中の調味料をかき集めた。2020年を「その先」とし、賞味期限でその先へ行けるグループと行けないグループに分類した。常に自分の人生が嘘っぱちであるように感じていた。2019年に生存する私のイメージはぎりぎり持てるが、2020年に地球を踏みしめているかと問われると、イメージが揺らぐ。まず2020年という数字がヤバい。ヤバいSFの世界。それがすぐそこにスタンバイヤバい。未来の世界を生きていく覚悟がないのに、ノータイムで2020年を受け入れさせられる。怖くて、その先へ行けなかった調味料グループに混じって私も新時代の到来に抗議したもんだ。

君たちはいったいなんの話を聞かされているんだろうって思っているだろうけどね、書いてる方も何かについて話してるわけじゃないからこんなブログは2020年よりも前に滅んだ方がよかったんだ。それなのに2020年5月21日時点で現存するSFな存在である私の未来を今日もお伝えすることになるなんてね。

ええ、でもその先へ行けなかった調味料グループの分まで、この2020年を堪能してやろうじゃありませんかという話なんです。どちらかというとね。

 

 

友達に会いたい

内臓破裂したとき、内出血の多さで極度の貧血状態になり、遊ばれたテレビのように、意識が点いては消え、点いては消えた。さっきまで受け答えしてたのに、消えて点いたら仰向けになって天井を見つめている。死ぬってこんな感じだったらいいのに。それはもう、あの日からずっと願ってる。夜に少し思い出して、あともう少しだったのにと悔やむ。

今月他県へ引っ越す。節約目的で、他人と同じ部屋に住む。これを機に仕事も変える。私達は問題なく仲良しである。それとは別に、私を生きるにあたる未練がどっと押し寄せてくる。私ごときが今更過去に戻って何をやりなおそうが、今以上の幸せを手に入れることは難しいだろう。自分のベストを尽くしてきた。自信がある。それなのに、心のどこかに穴が空いたようにすーすー風が通る。

友達と、一生友達でいられるだろうか。

新しい恋をするのだろうか。

ひらめいた時に動き出せる身体があるだろうか。日に日に身体が動かなくなっていく。

愛とか人を信じるとかよく分からないまま、なりゆきで人と暮らす。彼をたしかに好きだけれど、もしかしたらずっと一人でいるべきだったのかもしれない。

何もかもが変わっていくから不安で病院に通った時期があったな。あなたはピーターパン症候群。変化を恐れるなとアドバイスされたな。

この街の怠惰な暮らしにピリオドか。空を仰げば電線に包囲された街。

日当たりの悪い1K。泣き続けた二十代のすべてを、残して去るのか、私だけ。

引き返せる道がないとか、仕方がないとか、そんなんばっかりだったな。

今、将来がカーテンを開けて待っている。そんなとき私は後ろを振り返って、内臓が破裂したときのことを思い出してる。あのとき、あともう少しだったのに。そしたら今なんてなかったのにね。

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私の価値観が全てではなく、家庭の背景は千差万別なので、約束を守らないこと、ただの俗物なこと、いつまでも親の世話になってること、行動せず死を待つだけの存在なことなんかも、許されれば何でもありなのかも。許される場合があるんだよね。たぶん。私やあなたは許されなかったけれど。物や人間関係を取り上げられた。手に持ってる物で殴られた。まだ外も明るいのに、門限をすぎると家に入れてもらえなかった。お金がなく、充分に食べられなかった。テストがあった月のバイト代は少ない。入浴中にカバンをひっくり返され、持ち物の検査をされた。電話の履歴を印刷された。守れない約束について、言い分を聞いてもらえなかった。気に入るようにならなければ、何でも奪われた。私やあなたは許されなかったが、逆に、許される家庭で育った人もいる。許されてきた人はみんなにこやかで、すべてにおいてルーズで、あつかましく、他人の顔色を気にせず、無神経に発言する。衝突は当然、しょっちゅうで、いやになる。しかし意外と敵ではない。

他人に許されてきた人は、他人を許す人になっていくのだと思う。その大きな器が私を簡単に受け止める。私の器は小さくて、ひびいって、何も受け止められないし、受けたとて取りこぼしてしまう。

他人に許されてきた人は、他人を許す人になっていくのだと思う。その大きな器が私に似た小さな器たちを、あたたかく受け止め続けていくのではないか。

色んな育ちがあることについて、嘆くより讃えたい。